地域包括ケアをすすめよ!
「地域包括支援センター」は、高齢者が地域で暮らすうえでの要となる相談機関です。わたしたちはセンターを今の25か所では十分ではない、少なくとも中学校区に一つ必要とは訴えてきました。
また、特別養護老人ホームなどの高齢者施設に併設されているセンターは、相談に行く場所として行きづらいことや、センターの担当地域が住民の生活圏域と一致していないことを指摘してきました。
今回区が公表した「第2次みどりの風吹くまちビジョン(案)」では、地域包括支援センターを区立施設等へ移転し、担当地域を見直すと計画しています。私たちが区民へアンケート等から課題としたことを改善するのは、第一歩と言えます。
しかしそれだけでなく、現在国は「我が事・丸ごと」、「地域共生型社会」を打ち出しています。安上りに福祉サービスを住民に押し付けるのは反対ですが、誰もが安心して地域で暮らす共生社会実現に向けてこれまでの縦割りを改め、総合的・複合的な支援体制が必要です。そのためには、まずは相談機能の確保が急がれます。
区は地域包括支援センターの対象を高齢者に限定するいまの体制から、妊婦から子ども、若者、障がい者へと広げたワンストップでの相談場所とし「地域包括ケアのしくみ」の構築を急ぐべきです。