風しんは大流行?

今年「風しん」の流行をマスコミ等で取り上げられています。「風しん」の流行を抑えるために、予防接種未接種者が接種することが重要であると説明されています。

風しんは、妊娠20 週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、胎児にも風疹ウイルスが感染して、眼、耳、心臓に障害をもつ「先天性風しん症候群」の児が生まれる可能性があるとされます。

2013年(平成25年)は全国で1万4千人を超える人に感染が広がり、この流行のあいだに、45人の方が「先天性風しん症候群」にり患した、と報告されています。

では、今年は2013年に比べ、患者が多いのでしょうか?

心配な「先天性風しん症候群」り患件患者数は?

コンシューマーネット・ジャパンの古賀真子さんは、厚労省へのヒアリングをおこないました。今年の「風しん」流行は患者数は2013年の1/10程度であり、「先天性風しん症候群」では、2015年より発生していない。

今年の風しんは大きな流行であると言えない。ワクチン未接種者を悪者にするより、妊婦さんへの的確な対応をすべき。国は風疹未接種者、抗体保有、り患の正確な情報を知らせ、副作用の情報も知らせるべきであり、意図的、政策的な「風疹大流行」騒ぎである、と指摘しています。

私は、2011年から子宮頸がんワクチン(以下HPVワクチン)問題に関わりました。以前は身体がしっかりする2歳前後からおこなっていた予防接種の多くは生後2か月から接種し始めます。すべてのワクチンを不要とは言いませんが、11種類もの予防接種が本当に必要なのか疑問だと思っています。

HPVワクチンは、日本で短い期間での治験だけで政治的圧力のもと予防接種として導入されました。現在は重篤な副反応被害が多数報告されたことから、勧奨はとめられています。

2011年私に区内の副反応被害少女からの相談があったことから、区議会で国の副反応被害の情報について、HP上での掲示を求めました。担当者は「見れるようにする」と答えましたが、その後あわてて打ち消し、区民が求める取組はされずに.失望しました。

現在国では「予防接種」の副反応報告は 副反応について検討する会議の資料(下記)として公開されるのみです。副反応被害の情報がつねに公開されているアメリカ合衆国や韓国と比べ遅れています。予防接種について、勧奨のみで十分な情報を提供しないのは問題です。予防接種の副反応に関し、今後も適正な情報公開を求めていきます。

参考:第37回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成30年度第7回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料 死亡報告一覧