真実を記載せよ~子宮頸がんワクチンの新リーフレット

厚労省は積極的な接種勧奨を中止しているHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)について、2014年7月の情報提供用リーフレットを公表していましたが、このたび、2018年1月18日に改訂版の保護者向けリーフレットが練馬区のHPで公表されました。その内容に問題があると指摘されています。

第一の問題点は現在までに報告されている副反応の症状の記載が不十分であるということです。

HPVワクチンの接種後の副反応症状は、運動系障がい、感覚系障がい、自立神経・内分泌系障がい、認知系障がい多岐にわたり、多様な症状がおこることが明らかになっていますが、リーフレットではごく一部のみの紹介です。ワクチン副反応者を悩まし苦しめている記憶障がい・学習障がいの症状の記載はありません。

区内のHPVワクチン副反応被害として相談がよせられている症状は、不随意運動・睡眠障害・無月経・足のこわばり・筋肉痛ですが、区の保護者向けリーフレットにはすべては掲載されていません。(一人のかたで複数の症状があります)

このほか、HPVワクチンはほかの定期接種のワクチンと比べて副反応報告の頻度が高いことが記載されていないこと。ワクチンの効果の有効期間の限界の記載が不十分であること、記載されている効果推計が不適切であるなど、多くの問題があります。

これではワクチンの効果と副反応の情報としては、不十分であると言わざる得ません。

厚生労働省副反応検討部会が、副反応の症状を「心身の反応」と限定して捉えていることが問題です。

審議会での公正で広範囲でのHPVワクチンの副反応への審議と、リーフレットの内容の訂正を求めます。