ケアラーの思い

2019年2月4日 15時25分 | カテゴリー: 活動報告, 読んだ本

安藤和津さんは著書「介護後うつ」で、介護に追われる日々から被介護者である実母の死を経てもなお、気力がわかず、うつ状態から抜け出させなかったと語っています。そして庭の木が「このまま消えてしまいたい、楽になりたい 」と安藤さんを「誘っていた」と書いています。

家族介護とは、毎日毎日やらなければならないことがあり、もちろんやってあげたい。ところが責任感と愛情からやり続けることで疲れ、うつ状態になってしまいます。手紙が書けない、という声もあります。気持ちが沈んで家族のために介護することはできても、新しいことに挑戦したり、自分の気持ちや状態を人に伝えられない。

ケアラーとは、こころとからだに不調のある人の「介護」「看病」「療育」「世話」「気づかい」など、ケアの必要な家族や近親者、友人、知人などを無償でケアする人のことです。ケアの必要な高齢者や障がい者は増加していますが、家族の形態は核家族化など変わっているため、誰でもケアラーになる可能性があります。福祉の対象としては障がい者や高齢者が対象ですが、家族は制度のなかに組み込まれていません。現在家族介護者の権利を求める、「ケアラー支援法」を求める動きがあります。

身近な自治体はどうすべきでしょうか?

実際にケアマネジャーから「介護うつ」になったと相談したところ「言い出さないからわからなかった」と言われてしまったとも聞きました。

愛知県では、認知症の人と家族の会が「家族介護よりケアマネジャーに伝えたい」こととしてアセスメントシートを紹介しています。家族での介護の様子、介護者の体調についての情報です。

ではケアマネジャーだけが対応すべきか、いえ社会全体がケアラーの思いを理解し支援しなければケアラーの孤独な戦いは終わりません。

社会を変えるための働きかけを求めます。