はしかの流行は、ワクチン接種だけでは防げない

2018年5月18日 08時00分 | カテゴリー: ワクチン, 活動報告

はしかの予防にはワクチン接種が必要、と語られていますが。

はしかは伝染力が高く、罹患すると高熱がでますが、2004年以降、国内ではしかで亡くなった人はいません。

現在都内ではしかの流行が、心配されています。はしかの予防接種が徹底されていないからだ。予防接種2回接種を徹底し、さらに接種率をあげれば、はしかの流行は防げる。などと語られています。

本当にそうでしょうか。

母里啓子(もり・ひろこ 医学博士・元国立公衆衛生院疫学部感染症室長)さんの改訂版「もうワクチンはやめなさい」では、まず2007年の事例を紹介し、本来幼児にはやるはしかが、大人にはやる理由として「きちんとワクチンを打つようになったから」と説明しています。ワクチン接種率が上がり、はしかの流行がなくなり、成長する中で抗体が強化される機会がないまま、大人になるころには免疫が低下してしまったため、はしかにかかる人が増え、あらたな流行となっているのです。

現在、はしかのワクチンが入っているMRワクチンは、2回の定期接種とされます。しかし、本当にそれで予防できるのか。母里さんは疑問であると語ります。

現実に、日本では今、東南アジアからもたらされた輸入ウイルスが増えています。流行ウイルスが少しづつ変異していることもわかり、日本で作られたワクチンの免疫抗体では予防できなくなるおそれも出てきました。

はしかのワクチンは、かつて2歳になってから打つものでした。昔は生まれたばかりの赤ちゃんは、はしかにはかからなかったのです。お母さんがはしかにかかって得た強力な免疫をへその緒を通じて赤ちゃんに渡していたからです。ところがワクチンをきちんと接種したお母さんからのワクチンによって作られた抗体は、赤ちゃんを守るほど強くないのです。

母子の免疫のつながりを壊してしまったワクチンは、赤ちゃんを守っているのでしょうか?かつて2歳すぎてからだった麻疹ワクチンが、今は0歳で打たれています。0歳児に打っても、免疫抗体が作られにくいと考えられています。実際に2013年にはしかにかかった1歳、2歳のこどもの半数にはワクチン接種歴がありました

2015年、WHOの西太平洋地域排除認証委員会により、日本は麻疹(はしか)の排除状態にあるとされました。ところが2016年バリに行った日本人によっ国内ではしかが流行、かつてアメリカが日本からもたらされたはしかによって流行した、と同じようになったのです。

はしかの流行に予防接種の接種率をあげることだけで解決しようとするのは、無理があります。どのような種類のはしかがどんな年代や接種者でもかかるのか、どのように広まっていくのか、観察していくことは必要です。

ワクチンで得た抗体では、赤ちゃんに渡されず守れない。日本にない型のはしかが、持ち込まれる可能性がある。ワクチン接種者でもはしかになっているのは、はしかの流行がないため抗体を強める機会がなく、免疫が失われてしまうため。

ワクチンを打つことで、はしかにならない、接種率をあげても流行しないとは、保証できないのです。