実践から考える「インクルーシブ教育」とは

2018年4月6日 08時00分 | カテゴリー: 活動報告

2月24日ルミエール府中で開催された 就学児検診から考える府中市民の会講演会「実践から考える『インクルーシブ教育』」(講師 宮澤弘道さん)に参加しました。

障害者差別解消法の施行を受けて、2016年から学校での合理的配慮が義務となりましたが、特別支援学級など「多様な学びの場」を用意することで、学校は多様性を失い、教員への「業績評価」が強まっています。規律ある学級作りの障害になりそうな子を「インクルーシブ教育システムで合理的に排除する構造ができあがっている」と指摘されています。

講師は、現役の東京都公立小学校教師です。

「インクルーシブ教育」を始めた時、文科省は迷ったんです」「文科省は特別支援学校を残し、分離別学方式継続しました」と宮澤さんは話しました。

現在の新学習指導要領での学級では、健常とされる児童のみが、教室に残れるようになっている。教室では見きれないとする児童への報告書の作成は、パソコンで簡単に出来て、支援の必要な子どもを早く特定し、特別支援学級など、教室の外に出そうとする教師のほうが評価が高い。宮澤さんは実体験を通して語りました。

しかし、教師が適切な配慮をおこなえば、教室内で子どもたちは同じ仲間として受け入れるのです。「子どもは柔軟なんですです」。

宮澤さんは「合理的配慮」の実践として教室内をきれいに片付けるのをやめた、自身の実践を話しました。理由は、きちんと片付けると落ち着かなくなる子どもがいるためです。

本来インクルーシブ教育とは、障がいを持っていても、その子にあった「合理的配慮」が提供されだれも排除しない教育」だったはずですが、逆の方向にすすんでいることがわかりました。

学習会は、教師を目指す学生も参加し、椅子が足りなくなるほどでした。

「住んでいる地域の学校に通う」その当たり前の思いを実現する学校・教師を増やしていくことが、急務です。そのためには、教師のがんばりに頼るだけではなく、社会全体が変わることが、求められています。

本「つまり、『合理的配慮』ってこういうこと?!」共に学ぶための実践事例集