「出る杭は打たれる」~LGBT生徒への調査から

2017年9月7日 12時49分 | カテゴリー: 活動報告

9月6日板橋区教育支援センターでの「板橋アカデミー」を視察しました。

板橋アカデミーは、様々な教育課題の解決に向けて、学校関係者、教育委員、保護者、教育委員会、事務局職員等が立場を超えて共に学び合う場として、毎月一回学校終了後の時間におこなわれています。毎回100名以上の小中学校の教員が参加しています。会場に入り、参加者の多さに驚きました。

今回のテーマは「LGBTに対する理解を深めるために」

 

国際NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表土井香苗さんを講師に講演会、その後小グループごとで「LGBTについて授業をおこなう場合にはどんな配慮が必要か」について、ワークショップをおこないました。

ヒューマン・ライツ・ウォッチはLGBTの子どもへのいじめと排除についての調査のため、100件以上の子どもへのインタビューをおこなっています。→子どもたちの声

 

私がいじめられていることは周知の事実でした。しかし、誰からも助けられないことも誰も助けてくれないことも周知の事実でした。

・僕が性教育をやってほしいと頼んだのは、自分のことを知りたいと思ったからでした。でも、先生は「やらない」と言いました。

 

土井さんは、LGBTの子どもの背負う困難として、学校でも無理解から阻害され、家でも本当の姿をさらけ出せないことを挙げました。自分がLGBTであることをには最後に打ち明けた、との声が多く、家の中で阻害と孤独感を感じています。

 

報告書はさらに、政策提言をしています。↓

 

2016年は、いじめ防止対策推進法に定められた施行3年目の見直しの時期となっている。政府は、教育を受ける権利を含む人権上の国の責務に沿った形で、抜本的見直しを検討すべきである。性的指向やジェンダー・アイデンティティに基づく暴力と差別の廃絶に関して、2つの国連人権理事会決議(日本も支持)が近年採択されたところであるが、日本政府はこの機会に、国のいじめ防止対策をこの国連決議をはじめとする国際人権上の責務に沿った形で改善すべきである。そのためには、本報告書でも具体的に多くの指摘をしたとおり、いじめの原因となる構造上の要因を特定した上で対処することが必要と言える。

調査で明らかになったLGBT生徒の思いを多くの人に知ってもらい、学校だけでなく家庭にも、社会全体の理解へと広げることが急務です。

 

「出る杭は打たれる」より