HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)被害者の声を聞いていますか?

2017年8月18日 14時01分 | カテゴリー: 活動報告

ワクチン副反応検討部会が迷走しています。

7月28日、中央労働委員会講堂での第28回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成29年度第4回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会を傍聴しました。会議の案内・資料はこちら

 

 

 

今回の副反応検討部会は、前回の同部会での「子宮頸がんワクチンの接種歴のない人にも、多様な症状がでている」との意見をうけたもので、HPVワクチン接種歴のない多様な症状(機能性身体症状)について、専門家のヒアリングとして下記の医師から報告がありました。

1、岡山大学小児科准教授の岡田あゆみ氏

2、JR東京総合病院小児科の奥山伸彦氏

3、国立障害リハビリテーションセンター病院第三市医療部小児科医長の田島世貴氏

4、慶応義塾大学病院小児科学教室助教授鴇田夏子氏

岡田あゆみ氏は全身痛、歩行障がい、視覚障がい、登校できない等の3症例を紹介。

「心因性」という評価については断定・同意が難しいとして「機能性」として対応する。

治療方針は

①患者、家族への説明と信頼関係の構築、原因を追究するのではなく、認知行動療法的なアプローチをおこなう。

②日常生活の中でできる活動を増やしていく。

治療期間は

約1~5年、3例とも体調に合わせた登校が可能となったが、症状は持続しており軽快と判断できていない、と症例の経過を説明しました。

 

奥山伸彦氏からは「多様な症状」が生じてJR東京総合病院小児科を受診した6名について。田島世貴氏からは発達障がいや光過敏症生来の特性を背景に、睡眠不足や急性・慢性ストレスが加わることで発症した機能性身体症候群患者4名について。鴇田夏子氏からは慶応義塾大学病院小児科を受診した2名についての報告がありました。

全体には心因性との関連を否定せず、認知行動療法的なアプローチをすることで症状が軽くなる可能性があるとの報告でした。

 

これらの報告を受け、検討部会の桃井委員長は「子宮頸がんワクチンの接種歴のない人にも、多様な症状がでている。」「しかし、痛みなどの治療にあたれる医師が少ない」とまとめました。

 

上記の4医師からの報告は、診療の場においてHPVワクチン接種歴のない「多様な症状」を生じた患者の報告ですが、本来副反応検討部会でおこなうべき報告なのでしょうか?

 

そもそも副反応被害者の症状を聞かず、子宮頸がんワクチンの接種歴のない人の多様な症状を同様に扱おうとするのは、ワクチン被害問題に対するごまかしです。ワクチンの安全性を調査・検証すべき検討部会がおこなうべきではありません。

桃井委員長のまとめは、若い年代を副反応症状に費やすことに強いられている被害少女と家族に背を向け裏切るものです。現に傍聴した被害少女の保護者からは、4人の医師から報告された症状は、わが子の症状とは違うと検討部会への不信の声をあげていました。

 

検討部会として、もっと副反応被害少女と向き合うこと。少女への治療にあたる医師からこそ聞き取りをおこなうこと。

治療への支援こそ誠実に取り組むべきであり、今後も求めていきます。

参考:接種歴のない人にも、多様な症状がでているとの意見を導き出した「全国疫学調査追加分分析結果」について、HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団からは「本調査には、このような結論を導く科学的根拠は全くなく、結論は誤りである」との抗議の声明を出しています。