子ども・子育て支援新制度に不安!

2014年10月8日 11時28分 | カテゴリー: 活動報告

コーディネーターの猪熊弘子さん

104日、練馬区保育問題協議会が主催する、『シンポジウム「子ども・子育て支援新制度」を学ぼう~保育制度で保育はどう変わるの?』に参加し、「新制度」について生の声を聞きました。

 「子ども・子育て支援新制度」ではまず認定が必要で、認定による給付費が施設に支払われることで保育サービスを受けることが出来ます。認定の区分は次のようです。

 

 

1号(幼稚園児相当、3~5歳の保育が必要のない子ども)

2号(35歳の保育園相当)→標準時間(一日11時間まで)、短時間(一日8時間まで)

3号(02歳の保育園相当)→標準時間(一日11時間まで)、短時間(一日8時間まで)

このように 保育を時間で区切ることに違和感を覚えます。

 各パネリストからは切実な声が寄せられました。

幼稚園園長:国が示した新制度での公定価格による試算では、大きな幼稚園(150人以上在園)は減収となるため、これまでの保育の質を保っては経営出来ない。

保育園保護者:通園する保育園は委託化と同時に新制度が導入される。子ども達への影響が心配。

保育園園長: 11月にならないと保育料など具体的な案が示されず、行政の責任である公的保育をどう守るかが問題。

学童保育保護者:練馬区は学童保育を条例で定めるが、江戸川区、板橋区では新制度に向け条例を廃止の動き、先が見えない。

保育園職員:「保育」はサービスではなく、保育者と保護者が手を携えてこそ作ることが出来る。新制度はこれまでの保育を打ち壊すものだ。

認証保育所保護者:認証保育所は新制度に位置づけられず、認可保育園に比べ高い保育料を負担している。

 コーディネターで『「子育て」という政治・少子化なのになぜ待機児が生まれるか?』の著書である東京都市大学客員教授の猪熊弘子さんは、「新制度」は親にとって都合の良い制度で、子どもの「保育を受ける権利」が揺らいでしまうと指摘します。

 たとえば、「認定」とは「子どもの状態」ではなく「親の就労時間」によって決められます。このことで子どもたちに格差が生じ、貧困の再生産となる可能性があります。「短時間」「標準時間」と差があり、現場ではそれぞれの子どもの保育時間を管理していくとされますが、本来保育・教育は時間になじみません。新制度では「保育」が「一時預かり」とされてしまっています。

 猪熊さんはさらに、劣悪な環境の施設で死亡事故は起きてきている。預かってもらえば何でもいいは、「預かればなんでもいい」に保育は墜ちていく。保育園、幼稚園、学童など保育の現場は、子どもの「命」を守る場所で、「質の確保」こそ優先されなければならない。

「子どもの保育を受ける権利の保障とは、普段の保育を確実にくり返し、積み重ねていくことが重要であり、そのために「保護者」の協力が不可欠で、新制度の「育て直し」と、新制度導入後もあきらめないことを訴えました。

 子どもの「保育を受ける権利」が保障されない「新制度」には反対です。

子ども同士の分断とならない質の高い保育制度、教育制度を求めていきます。