仕事も人生もあきらめない介護者支援の充実を!

2014年7月1日 13時41分 | カテゴリー: 活動報告

当日資料

6月29日、NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン主催フォーラム「仕事も人生もあきらめない! 介護環境づくりのために」~介護と仕事の両立を企業・地域社会がどう支援する~に参加しました。

基調報告で樋口惠子さんは、「企業・社会・介護する本人のためにも離職をしないで働き続けることが必要。」と強調しましたが、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの矢島洋子さんは、「介護者を取り巻く実態と支援について、企業は実態・ニーズ把握が必要と認めているが、実際にはあまり行われていない。企業の担当者の介護に対する理解が足りない。企業に相談せずに介護者が辞めてしまっている。」「介護者を支えるには、柔軟な働き方が可能な職場環境づくり(長期休業よりも必要な時に取得できる休暇・時間調整)が必要」と指摘しました。

立命館大学社会学部教授で男性介護者と支援者の全国ネットワーク事務局長の津止正敏さんは、「若い世代が祖父母の介護をする場合も増えている。介護と仕事のワンストップサービスや、ケアラーズジョブカフェなど介護者同士が組織化し、介護者支援運動をすすめよう!」と提案しました。

ワーク&ケアバランス研究所の和氣美枝さんはNo More介護離職を掲げ、介護離職をしないための情報提供、介護離職してしまった人への就業支援をおこなっています。介護歴11年の経験から、「介護が始まった時、これまで聞いたことのない制度や手続きを理解できず戸惑った」と語りました。

東京会場日動ベターライフサービス株式会社のシニアケアマネジャーの石山麗子さんは、「ケアマネジャーは、仕事をする介護者支援の視点はない。就労している介護者とケアマネジャーがもう一歩踏み込んで情報交換し、働きながら介護する人のサポートの充実をすすめるようにケアマネジャーの教育支援をおこなうべき」と話しました。

最後に、アラジン理事長の牧野史子さんは、「介護者が主人公」のカフェを開設し全国に広がった実績から、イギリスのケアラーズセンターのような介護者に向けた情報基地が各地に作ることや、介護当事者・企業・行政による横断的なネットワークで考える場の創設を訴えました。

現在の介護保険制度には働く介護者を支える制度が組み込まれていません。しかし、企業の制度や、介護保険制度の改定に介護者支援を充実させ介護の社会化をすすめなくては、「介護離職」が増え、社会にとっても介護者の人生にとっても大きな損失です。介護者が仕事も人生もあきらめない施策の充実を求めていきます。