区内唯一の若年性認知症専門デイサービス ~受入れの現状~

2014年1月24日 12時29分 | カテゴリー: 活動報告

普通の民家を使ってのデイサービス

案内されたのは普通の民家で、玄関を上がると家庭を訪問したような安心感がありました。

一日定員7人の小規模デイ。マンツーマンに近い職員配置で対応していました。若年性認知症患者は、男性が女性に比べて多く発症します。これまで職業を持ち生活を担っていたことから、社会的役割意識が強いという特徴があります。そうした患者がなじみやすい就労型支援活動として、公園や道路の清掃や弁当の配達・畑仕事、また、体力があり活発なのでウオーキングや体操、外出支援をしているとのことです。

 若年性認知症は、18歳以上65歳未満発症、65歳以上で発症する老人性認知症と同様に、もの忘れ、言語障害などの症状が現れます。2009年3月に公表された厚生労働省の調査結果では人口10万人当たり47.6人の患者で、区内では推定220人の患者がいます。基礎疾患は、脳血管性認知症、アルツハイマー病が大半ですが頭部外傷後遺症前頭側頭葉変性症、アルコール性認知症などの疾患が原因とされています。

 若年性認知症で40歳以上の患者は、第2号被保険者として介護保険の通所サービスを利用出来ますが、高齢者の通うデイのプログラムになじめず通所を嫌がる人もいるようです。事業者も高齢者とは違った行動がみられることから、通所を断わるとのこともあり、デイに通うのはなかなか難しいことです。

 若年性認知症患者は症状の進行が早く、発症した場合に家族や周囲に及ぼす影響が大きいとされています。担当者からの話では「3年前から始まったこの事業所で当初からの継続している患者はなく、グループホームなどへの施設入所や入院へと移行している。病気の種類によっては家族に暴力を振るったり、小学生のお子さんがいるなど経済的な困難にも直面する。2日間行方不明になって他県で発見された患者もいて、家族は精神的に辛い思いをしている。」とのことでした。改めて患者や家族の負担や支援が必要なことがわかりました。家族が休息できる場所の確保が課題です。

 こうしたデイサービスが区内一ヶ所のみではなく、身近な地域にできるよう、区に対して働きかけます。