がれき広域処理に復興交付金、税金の使い道として疑問~清掃・リサイクル等特別委員会視察報告

2013年11月27日 14時45分 | カテゴリー: 活動報告

岩沼市二次仮置き場の解体中の仮焼却工場。3号炉あった。

宮城県岩沼市では、災害廃棄物処理施設が建設され、リサイクル・再生利用できるものは有価売却し、焼却・最終処分までおこなった。処理総量は63万6千tで、総額約300億円の処理費用がかかった。災害廃棄物(以下がれき)のうち、木くずは建材原料に、再生砕石や土砂は千年希望の丘の復興資材として活用し、リサイクル率は92%。現在は焼却処理が終了、仮焼却工場(195t/日処理)は解体中だった。

 

岩手県陸前高田(たかた)市は震災後の大津波で、市の本庁舎を始めとした公共施設は、ほとんどが全壊あるいは半壊した。市は甚大な被害を受け、約160万tのがれきが発生。そのうち60万tは津波堆積物、50万tはコンクリートがらである。不燃物32万6千tは、太平洋セメント大船渡工場で焼却・セメント焼成されて県内処理している。可燃物15万tは、広域処理として東京都が産廃業者を介し3万t余の焼却処理をおこなった。市のがれき処理は、10月末現在7割の達成率である。

陸前高田市で青砂松原と讃えられた7万本の松原はすべて流失した。後方の一本残った「奇跡の松」は現在はモニュメントとして保存される。

 震災から2年8ヶ月たち、復興庁は被災地の災害廃棄物処理を今年度中に大部分を終えるとしている。国は復興交付金を輸送費に当て、木質系がれきの広域処理をすすめてきた。

 宮城県は昨年5月、がれきの推定量見直しをおこない、当初より400万t減少となった。今年11月現在、二次仮置き場での処理がすでに終了したところは5カ所、残り3カ所も年度内に解体等を終える予定だ。

 陸前高田市では職員の「広域処理で東京にがれきを受け入れていただき、お世話になっています。」との言葉に、違和感を感じた。そもそも広域処理する必要があったのか。市は今年度中に処理を完了しないと復興交付税の対象にならないため、広域処理をすると昨年決めた。宮城県では処理が終了した処理場がある。適正な税金の使い道として、ムダな経費をかけて広域処理する必要はなかったと思う。

 復興庁はがれき処理事業を調整すべきで、安易に広域処理をせず、輸送費は被災者にとって有効に使うべきだった。