高齢者虐待事件の再発防止を求めて

2012年9月24日 10時34分 | カテゴリー: 活動報告

9月11日におこなった一般質問で、今年6月光が丘で認知症の母親が同居の息子からの虐待で亡くなってしまった事件を取り上げました。 

高齢者虐待は慣れない家事や介護の中で、介護者が追い詰められた結果おきてしまいます。特に同居の夫や息子の男性介護者からの虐待の事例が多いことから、再発防止に向けての取り組みを早急にすすめなければと考えました。 

昨年6月、高齢者相談センターは家族、担当ケアマネジャーから高齢者虐待があるとして相談を受け、事実確認後、ケース検討会議を開催しました。高齢者の分離保護ではなく、本人の不穏状態の改善のために入院させ、退院後は介護保険サービスを増やすことで家庭での介護負担の軽減を図ることを対応方針として決めました。 

ところが、退院後区は「何かあれば相談するように」と伝えただけで、家族との同居が始まったあと、区職員が自ら出向いて訪問するなどのモニタリングをおこないませんでした。退院後の状態の確認がされず、介護者である息子の具体的な生活の様子が把握されないまま事件に至ってしまいました。こうした困難事例に対しては区が責任をもって対応すべきであると質しました。 

しかし区は、「担当ケアマネジャーが定期的に自宅を訪問して本人・家族からの情報収集をおこなっていた、対応は適切だった。」と言い張り、高齢者虐待防止にむけ、区の責任を明確に示さず、「区職員だけでなく地域における連携をさらに深める。」と、責任の所在をあいまいとしました。 

高齢者虐待は介護負担のほかに、家族関係や精神障害、アルコール依存など多くの因子が絡み合って生じます。様々な要因によって発生したストレスが、家庭内の最も弱者である高齢者に対して表われたものです。区内では年間100件を越える虐待ケースの報告がされています。 

練馬区はこのケースを教訓として高齢者虐待を許さず、再発防止にむけて責任を持って対応する姿勢を示すべきです。そのためには「高齢者虐待対応マニュアル」のモニタリングに具体的な方法を明記することが必要です。 

今後もさらに区民一人ひとりの命と人権を守る区政を求めていきます。

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