精神病患者を地域で支える~ACT-K(京都市)の取り組み~

2012年8月29日 10時21分 | カテゴリー: 活動報告

ー 生活者ネットワーク・東京視察報告② ー

ACT-Kは京都市内で160人の主に統合失調症患者を対象に、地域で暮らすための訪問支援活動をしています。メンバーは医師・看護師・薬剤師・精神保健士の多職種で構成され、緊急電話対応を含む24時間365日の体制がとられています。 

統合失調症は20歳前後に100人に1人の割合で発症するとされていますが、幻覚や幻聴などの症状があり、30代後半ごろに落ち着くとされています。青年期が病によって費やされ、その負担を家族が担っているのが現状です。

 

ACT-Kの活動はイギリスでの取り組みを参考にしたとのことですが、

支援のあり方は ①安心できる ②自由を保障する ③人との絆 とのことです。 

「気持ちの通じる人と一緒に食事をとることで、精神疾患のある人の大半の症状は落ち着く。」と考え、訪問時には1回500円までのお土産を持っていくことが許されています。たとえば寒い日なら暖かい肉まんを携えて訪問し、一緒に食べます。訪問による診察や看護、投薬管理をおこなうだけでなく、スタッフは人として患者に向き合い、こころ・生活に寄り添う支援をしています。 

今回の視察では個人情報を漏らさないとの念書にサインして、スタッフ全員が参加するケース検討会議の見学が許されました。その場では患者の病状や家族の様子が報告されました。また週末に予定している患者宅の引越しの手伝いしてくれ人を募る呼び掛けがされ、患者が入院した際の病院スタッフの対応についての話がでました。話し合いは医師の診断を一方的に仰ぐというものではなく、患者の在宅生活を支えることを目的に、対等なものでした。 

日本は精神病院の病床数が先進国で屈指でありながら、地域で暮らす取り組みがすすんでいません。精神病患者の地域生活を支える取り組みを練馬区ですすめたいと思いました。