子どもに本当に必要な支援とは?

2012年4月2日 18時09分 | カテゴリー: 活動報告

東北視察一日目 学習支援施設「ゾンタハウス」

菊地さん、きみがきさんと
菊地さん、きみがきさんと
これまで被災地については映像や報道で知るのみでしたが、今回の視察で震災の被害が甚大で、広範囲であると実感しました。海沿いの被災地で津波によってなぎ倒された電灯や変形した車、骨組みだけ残った建物、以前は人が住み暮らしていたと思われる家の基礎だけを残す土地を見て、胸が痛みました。

「ゾンタハウス」は陸中海岸の中ほど、岩手県下閉伊郡山田町に昨年9月NPOが立ち上げました。中学校の生徒たちが学校帰りに寄り、1階のキッチンで作るスタッフ手作りの軽食を食べ、2階の学習スペースで自主学習をしています。震災の影響で受験勉強が遅れていたり、仮設住宅で勉強に集中できない子どもたちが利用し、現在の登録人数は100人を超えています。
ゾンタハウスでは写真にあるように「こども委員会」が開かれ、子どもたちが利用のルールを決めています。わたしたちが訪ねた時は3人の男子中学生が次々と来所し、サンドイッチを食べておかわりをし、東京から訪れているボランティアの大学生から勉強を教わっていました。見学した感想はたしかな子どもの居場所になっているということです。

現在大都市では塾に通う子どもが多く、経済力によって子どもたちの学力格差が広がっています。女性スタッフの方に東京の現状を話すと「この辺は子どもを見ればみな顔見知りで、どこの家の子かわかる。むしろ東京の方が(地域で知らない関係が多く)大変でしょう。」と話されました。訪ねる前に被災地だから、地方だから大変だろう、わたしたちがどんな支援をするべきだろうと思っていましたが、誇りをもって前向きに子どもへの支援活動に取り組む姿を見て、思い違いであることがわかりました。そして、代表者の「子どもこそ希望だから」という言葉を重く聞きました。

子どもたちに本当に必要な支援とは、地域のつながりの中で見守り・寄り添う支援です。「ゾンタハウス」のような子どもの居場所となる学習支援の場所を、練馬区の中で作りたいと思いました。