震災後のこころのケアの必要を感じています。

2011年4月5日 15時47分 | カテゴリー: 活動報告

3月11日、東北地方を巨大地震が襲い、東北と茨城の太平洋沿岸は大津波により壊滅的な被害をうけました。多くの人命が失われ、いまだに多数の行方不明の人々がいらっしゃいます。住まい、施設、車、道路などは、ことごとく破壊されてしまいました。
愛する人、親しい人が自然の猛威により、自分の前から消えてしまう。またなじんだ家や建物や風景が以前の姿と違う無残な姿をさらす。被災された人々がいま大変な喪失感を抱えて暮らしていらっしゃるかと思うと、どんなにつらいことか。かける言葉を失い、呆然と立ちすくむ思いです。

以前テレビで阪神大震災により両親を失った女性のドキュメンタリーを見たことがあります。被災されたときはまだ小学生。震災は彼女の人生を一変しました。震災から十数年が経過し成人した彼女が、サイバーズギルトと言われる自分だけが生き残ってしまった罪悪感や、なぜ両親は死ななければいけなかったのかというぶつけようのない怒りにさいなまれる姿に、衝撃をうけました。彼女は結婚して身重の身でありながら、自身の出産、育児にこころを向かわせることができないとの絶望感を口にしました。
大きな災害は周辺環境だけでなく、人々のこころをも傷つけ、破壊してしまいます。特に子どもなどへの影響は大きく長期にわたるのだと思いました。

復興に際しては被災した人への衣食住の確保が必要であり、経済産業を急ぎ復興する必要があります。しかし、それだけではない人々のこころに対して、さまざまな手助けが必要です。精神的健康の保持や増進を図る精神保健分野の出番ですが、まだまだ、その活動は不足しています。多くの専門家や専門機関、またNPOなど育成のための支援策が求められます。